
実はこれはあくまで文法理解をさせることを大前提につくられているからなのです。
例えば現在形のきまりからはじめて、次は過去形、そして未来形、最後に完了形の順に時制を学んでいきます。この時制という概念を理解させるまでなんと2年以上かけています。
また、あるページはbe動詞、あるページは進行形のオンパレード、そして3人称の表現ばかりのページなどのように、教科書は文法項目に基づいて構成されています。
これは出てくる全ての英文を聞けて、読めて(話して)、文字が書けて、文法も理解できることが英語学習の目標である、だから細分化して教える、という考え方に基づいたものなんですね。だから現在形と過去形を同時に与えないのです。なにか一見もっとものようですが、言葉の理解の柔軟性を見落としているようです。
多聴と多読によるインプット
幼児からの英語は中学英語(=英検英語)にしばられる必要はありませんね。言葉はまず理解することから始まるのですから、過去形、未来形、仮定法などの表現はどんどんインプットしていけば良いと思います。ちなみに鳥をみて「飛べたらいいなぁ」といえば仮定法ですよね。
細切れ英会話からの脱却
こんな生きた表現をインプットできる素材はやはりストーリー英語の活用ではないかと思います。インプットが100でアウトプットは1の割合。日本語だってママやパパからのインプットがたくさんあったから話せるようになり、読めるようになったわけですから、英語だからといって言わせよう、話させようばかりでは先のびなくなりますね。まず「大量のインプットありき」ですね。